園芸家12ヶ月/カレル・チャペック

おまえたちもまだいる。それに、わたしもいる。わたしたちは、まだまだ、よわらない。よわるもんか、まだ一年じゅうが春であり、一年じゅうが少年期だ。休むまなしに何かしら咲いている。人は秋だと言うが、ただ口さきだけだ。そのあいだわたしたちは、ほかの花たちといっしょに咲きつづけ、地下で成長して、新芽をつくっているのだ。たえず、することがある。これから寒さにむかう、などと言っているのは、両手をポケットにつっこんでいるなまけ者だけだ。咲いているものや、実をむすんでいるものは、たとえ十一月になっても、こがねいろの夏こそ知れ、秋は知らない。咲くことこそ知れ、しぼむことは知らない。秋のアスターよ、親愛な人々よ、一年は果てしがないほど長いのだ。